フェイト/ゼロ4「煉獄の炎」
Fate/Zero完結!
Fate/stay nightに続かなければならないと言う縛りを感じさせない(いい意味で)むちゃくちゃな物語。
それでいて別人が書いているとは思えないFateらしさとstay nightとの整合性を併せ持つ。
ゲームの外伝小説としては古橋秀之のデモンベインシリーズに匹敵する高評価作品。
ただ1、2,3巻とベットしてきた盛り上がりに応える熱さがあったかというと今ひとつ足りなかった。
尺の問題なのか今まで丁寧に積み重ねてきた物語があまりにも短絡的に決着してしまった印象。
アイリスフィールと切嗣、セイバーと切嗣、そして何より切嗣と綺礼。
主役であるはずの切嗣への描写がまだまだ足りない。
起きてる事象には文句のつけようもないんだけど、その心情描写にあと何ページかをさいて欲しかった。
そんな中、存分に堪能できたのがライダー、アーチャーの王様サーバント関連。
今回泣かせるところは全てライダー、というよりウェイバーが持っていってる。
物語における存在感というのは戦闘力じゃないって事を見せ付けている形。
元々等身大キャラで感情移入しやすい上に、虚淵玄がゼロから作った(?)キャラの中では一番物語の中心にいるって事で優遇されてるのかな。
そしてアーチャーことギルガメッシュ。
Fate/stay nightでの小物ぶりが嘘のような深いキャラクターの発現。
ライダーとの一騎打ちからウェイバーへの最後の一言までのパーフェクトなかっこよさ。
ギル様と呼ばれる理由がやっとわかりました。
全4巻中最厚を誇りながらもまだまだ足りない感がなにより惜しい。
コミケ合わせにこだわらずに存分に煮詰めて欲しかった。