11eyes -罪と罰と贖いの少女-
3daysから4年
前作のFESTAから数えても3年間も沈黙を守ってきたLass
前作が前作だったし3daysの貯金もそろそろ切れたかと思っていたが
今作は文句無しにおもしろい。
伝奇バトル系では久々に楽しめた作品。
発売前から「赤い世界に巨大な黒い月」というビジュアルイメージは強烈だったが、その他はどっかで見たような設定、キャラクター。
その上伝奇バトルものと言うと3days終盤のいきなり伝奇バトルの悪イメージがあって期待感は皆無。
プレイ序盤もゆかや美鈴先輩しか登場しない辺りではあまりのつまらなさに投げそうになったが、菊理先輩や雪子が出てくるあたりからはノンストップに面白くなってくる。
美少女ゲームの重要要素としての日常シーンのおもしろさ。
そして平凡でパクリっぽいネタをきちんと消化している設定面。
赤の夜をメインとしたシナリオの仕掛けの数々。
なによりシナリオ構成が練られていてグイグイ引き込まれ読み進んでしまう。
特に仲間の集まり方とその見せ方には最後までうならされた。
なんとなくイメージが似てるエグゼよりもあらゆる面で高評価。
でも主題歌に関してはエグゼが上かな、超名曲だった3daysのオープニングソングの再来はならなかった。
PCゲームとしては珍しく目ぱち口ぱく実装と思ったらそれどころではなく立ち絵が非常によく動く。
賢久がぱくぱくと各種食物を食っていく様とか他のゲームでは見られない凝りよう。
シナリオはほぼ一本道。
好感度の高いキャラとエピローグでイチャイチャできる程度。
どっかの混沌頭みたいに攻略できないよりは百倍いいんだけど、キャラ選択によっては一本道シナリオ部分におかしさを感じる所もあるし、ここは(せっかく攻略キャラが4人と少な目なんだから)デモンベインばりにラストの展開を変えて欲しかった。
それも含めてシナリオ的に終盤がおしい。
開発期間をじっくり取った作り込まれた作品という感じはするんだが、それでも終盤にクオリティが落ちている。
エピローグ部分なんて矛盾がありまくり。
時間か気力が尽きてしまったんだろうか?
リゼットとかもほとんど放置状態で終わってしまうし。
終盤がもっとがっちり作られていたら名作、キャラ別に展開が変わってくれたら特Aクラス入りの可能性すらあったのに返す返すも残念。
「クロスビジョン」システムは単純に別キャラ視点を流れを切らずに見られるシステムかな?
ストーリーを進めていくと勝手に解放されていって、好きなときにクロスビジョンモードから見ることが出来る。
本筋部分も未選択による未見シーンが一目でわかるようになっている。
簡単に言うと「時系列に並んでいるひぐらしのTIPS+ルート表示機能」
あくまでプレイ用のシステムにとどまってる。
主人公の力と絡めてストーリーに影響するようになってたらすごいゲームになったかもです。
伝奇バトルものとして既存の一流所に劣ってるのはネーミングセンスと黒騎士のグラフィック。
一枚絵だと結構かっこよく描かれてるのに立ち絵やバトル絵になるとどこのおもちゃですかってほど安っぽくなってしまう。
伝奇バトルもので敵がかっこよくも強そうでも恐そうでもないってのは結構致命的。
次回ネタバレありキャラ別レビュー予定